『015』は1級畑ピエリーとコトー・シュッド・エペルネのシャルドネを使用しつくられるブラン・ド・ブラン。2015年ベースで生産量は1000本以下です。ブリオッシュやトースト、焼きリンゴ、アーモンド、ドライフルーツや蜂蜜などの芳醇なアロマ。果実味や樽の芳ばしさにトーンの高い酸と豊富なミネラルが重なり、非常に複雑な味わいを呈しています。塩味を帯びたエレガントな余韻で締めくくる、並外れたクオリティです。エフェメール・ナンバリングシリーズはフレデリック・サヴァールとドレモン・ペール・エ・フィスとのタッグにより生まれました。“エフェメール=儚い”と名付けられ、少量生産による希少性と両生産者にとっても特別なものであることを意味しています。それぞれ番号が振られた個性の際立つキュヴェはリリースの度に注目されています。ドレモン・ペール・エ・フィスはマルヌ・ヴァレーに本拠地を置くネゴシアン・ディストリビュテュール(ND)です。 フレデリック・サヴァールはテロワールの巧みな表現により、近年ワイン・アドヴォケイトをはじめ各誌で高い注目を集める、人気急上昇中の生産者です。本拠地はエキュイユ村、1940年代に設立され、瓶詰めを開始したのは1995年からです。モンターニュ・ド・ランスとヴィレール・オ・ノードに所有する約4haの畑は全てプルミエ・クリュに格付けされています。畑は50もの区画に細分化して管理され、モンターニュ・ド・ランスの産地らしくピノ・ノワールをメインに栽培しています。畑では殺虫剤等を使用しないオーガニックなアプローチを実践。対して醸造は樽発酵によりスパイシーなニュアンスを絶妙に効かせた芳醇なスタイルです。シャンパーニュの最も純粋な姿を表現すべく、セラーやブドウ畑の改善に積極的に取り組んでいます。エフェメール・ナンバリングシリーズには様々な畑の特に傑出した区画の古樹ブドウを厳選し、各テロワールの魅力を表情豊かに引き出しています。007はマイィ村とヴェルジィ村のピノ・ノワール、009はアヴィーズ村とオジェ村のシャルドネ、010はヴェルズネイ村のピノ・ノワール、011は滅多に見かけないプティット・モンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールと続きます。どれも鮮やかで個性溢れる果実味に自然のもたらすダイナミズムを感じられる仕上がり。シャンパーニュのテロワールのマスタークラスとしてそれぞれのキュヴェを試す価値があります。
瓶チップ傷のみ。
