格付けはされていないが、【ラ・ルヴィエール】(その起源を1200年までさかのぼることができる)は現在、多くの格付けシャトーよりも優れたワインをつくっている。特に最近のヴィンテージの品質は、メドックの四級シャトーに匹敵するものがある。経営者のアンドレ・リュルトンが1965年にシャトーを入手してから、この、オー・バイイとカルボーニュの間というまたとない立地に畑を持つシャトーを徹底的に改革した。すぐ飲めるワインづくりに力が入れられたが、凝縮感があり、新鮮さを感じさせる純粋なワインをつくることも心がけられ、リュルトンはそのすべてをやってのけた。ここの赤ワインは白の輝かしさに比べると劣る、と言われたのは昔なら真実だが、1980年代半ばからは違う。どちらも秀逸なワインとなった。その上、ラ・ルヴィエールはいまだに不当に過小評価されているから、消費者は、グラーヴの名高いシャトーに匹敵する、質のよいおいしいワインを買いだめするチャンスがあるということだ。ここは、訪問する価値があるシャトーの1つである。建物は、フランスの歴史的建造物とされている。ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
エチケット、染み汚れのみ。